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私は、銀行行動の実証的な分析を専門としております。特に、銀行の貸出行動について、銀行、借り手企業の個票データを用いた地道な実証分析を続けています。私が、社会人の知人、友人などに、専門は何かと聞かれることは多々ありますが、銀行が専門だと答えると、なかなか具体的なイメージがわかないようです。銀行という誰にとっても身近な存在を、経済学の理論を用いて仮説を立て、データを用いて検証するのが研究の醍醐味です。
 さて、ゼミの学生にも、関心のあるテーマを見つけ、経済学の理論を用いて仮説を立て、データを用いて検証するという一連の作業を学んでもらいます。経済学の分析には、数理的な理解力が不可欠
ですし、ミクロ経済学、マクロ経済学といった標準的な科目の学習なくして応用研究はできません。また、経済学の論文や教科書は多くが英語で刊行されていますから、英語の学習も欠かせません。学生
には、ゼミと講義を、独立したものと考えるのではなく、相互に補完し合うよう、基礎的な知識、技能の習得を目的とした有機的な学習プログラムを推奨しています。
 3年生は、3〜4名ずつのグループで、三田祭、他大学との合同ゼミでの発表に向けて共同論文を執筆します。4年生の活動は、卒論作成に向けた単独での研究活動が中心です。こうして当初は経済
学の実証研究とは何かすらわからなかった学生も、充実した研究論文が書けるようになります。
 学生の多くは大学卒業後すぐに社会人になります。学生には背伸びをして少々、難しいことにチャレンジするよう奨励しています。
 学習・研究内容そのものが直接社会で役立つことは多くないかもしれませんが、背伸びをした経験は、実社会での困難な局面の克服にきっと役立つはずだと思っています。          

                                          

渡部 和孝【わたなべ わこう】

  • 学歴 (卒業・学位取得):
    • 学部:慶應義塾大学経済学部 1995年卒業
    • 大学院:プリンストン大学大学院経済学研究科
    • 1999年 修士号取得
    • プリンストン大学大学院経済学研究科
    • 2003年 Ph.D. (プリンストン大学)
  • 他の学歴・経歴:
    • 1995−2003年 総務省(郵政省)
    • 2003−2005年 大阪大学社会経済研究所講師
    • 2005−2006年 東北大学経済学研究科助教授
  • 研究室:三田研究室 
  • 専門領域:銀行行動, 企業金融, 応用マクロ経済学
  • 研究紹介:銀行, 企業, 家計等のミクロ・データを用い, 政策的含意, マクロ経済学的含意の導出を目的とした実証研究を行っている。 具体的には, 金融監督規制の銀行行動への影響, リレーションシップ・バンキングや政府系金融機関の企業金融における役割, 家計を取り巻くリスクと貯蓄行動の関係などのテーマについて分析を進めている。

主要著作・論文:主要著作・論文〔著書〕 1. Prudential Regulation and the Credit Crunch: Evidence from Japan, 近刊, Journal of Money, Credit and Banking. 2. Household Saving in Japan, The Japanese Economic Review, vol. 52, no. 2 (共著) 3. Are Americans More Altruistic than the Japanese? A U.S.-Japan Comparison of Saving and Bequest Motives, International Economic Journal, vol. 14, no. 1 (共著) 4. Why Do People Save? A Micro-Analysis of Motives for Household Saving in Japan, Economic Journal, vol. 107, no. 442, (共著) 5. Do the Aged Dissave in Japan? Evidence from Micro Data, Journal of the Japanese and International Economies, vol. 10, no. 3 (共著)所属学会・団体:American Economic Association, American Finance Association, 日本経済学会海外歴 1997年−1999年 プリンストン大学大学院経済学研究科大学院生 2001年−2003年 プリンストン大学大学院経済学研究科大学院生

 

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